インテリジェンス機能の強化

去る5月27日、国の情報活動(インテリジェンス)の司令塔となる「国家情報会議」と「国家情報局」を設置するための法律が、参議院本会議で可決・成立した。政府は、7月にも国家情報会議の事務局機能を担う国家情報局を設置する予定だ。
野村修也 2026.06.27
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Ⅰ はじめに

 2022年12月に決定された国家安全保障戦略では、我が国の平和と安全を維持し、経済成長を通じた国民の更なる繁栄を実現するには、外交力、防衛力、経済力、技術力に加えて、情報力の強化が必要であるとされた。

 ここに情報力とは、質が高く時宜に叶った情報収集力とその総合的な分析力を意味する。北村滋『国家安全保障とインテリジェンス』(中央公論新社、2025年)によれば、国の情報活動(インテリジェンス)は、海外の軍事行動・テロリズム・スパイ活動や、国内の内乱・外患誘致・テロリズムなどの情報を一早く入手し、国民の生命・財産を守る役割を果たすばかりか、国家の意思決定の適切性や独立性(外国勢力による干渉を防ぐこと)、内閣のリスク管理や国際協力にも資すると言われている。

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