高市総理陣営の中傷動画問題と公職選挙法

高市総理の公設第一秘書である木下剛志氏(以下「木下氏」という。)が、サナエ・トークンの企画・発行実務を担当したneu社CEOの松井健氏(以下「松井氏」という。)に対して、中傷動画の作成を依頼したかどうかが問題になっている。
野村修也 2026.06.28
サポートメンバー限定

(1)中傷動画に関する週刊文春及び共同通信の報道

 この件に関し週刊文春は、これまで6回にわたって記事を掲載している。そのうち、公職選挙法が適用される衆議院議員総選挙に関する部分は、①公示日前日である1月26日に送られた松井氏から木下氏へのショートメッセージとその返事、②木下氏による馬淵候補、安住候補に関するネガティブ情報の拡散依頼、③2月9日に送られた木下氏から松井氏へのお礼のショートメッセージ(以上、第1弾・第3弾)、➃2025年9月から2026年3月までに木下氏が松井氏に送信したショートメール・LINE・シグナルの計67通の記録を週刊文春が入手していると報じた上で、新たに「裏選対のネット分析の日報」と称するものを一部公開(第3弾)、⑤衆議院解散直前の1月19日に松井氏が木下氏に送ったショートメールとその返事、⑥2月28日に木下氏が松井氏に送ったLINEメッセージ(以上、第4弾)、⑦藤井聡京大大学院教授が松井氏を木下氏に紹介した事実(藤井教授自身が公表した内容)、⑧野田候補に関するネガティブ情報の拡散依頼、⑨1月27日に木下氏が松井氏に送った「裏選対のネット分析の日報」、⑨2月28日に木下氏が松井氏に送った「公選法には抵触しないですよね」という内容のLINEメッセージ(以上、第6弾)である。

 ちなみに、中傷動画の作成に関する松井氏の証言としては、⑩投稿数は1日およそ100本から200本だったこと、⑪中傷動画を作成した動機は、尊敬するスティーブン・バノン氏のように選挙をスピン・コントロール(情報操作)したいという気持ちだったこと(このことは、上杉隆さんがMCを務めるNoBorderNewsですでに公表済み)が、掲載されている。

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、4652文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちら

読者限定
ホルムズ海峡の通行料徴収と国際法
サポートメンバー限定
皇室典範の改正とその先の課題について
読者限定
デジタル・AI時代の議員定数削減の意義
読者限定
インテリジェンス機能の強化
読者限定
「沖縄」を中国に奪われないために―中国の認知戦(情報戦・歴史戦)への反...
サポートメンバー限定
同志社国際高校の「平和教育」と教育基本法14条2項
サポートメンバー限定
憲法9条1項の解釈(憲法改正の基礎知識①)
読者限定
日本国旗損壊罪について